PBX導入コスト比較表

クラウドと物理環境のメリット・デメリット

こんにちは、電話代行オフィスジャパンの広報担当MDです。
クラウドサービスという言葉を耳にしたことがあると思いますが、みなさんは意味を知っていますか?
「従来物理的に導入して利用していたソフトウェアやデータなどを、外部のデータセンターなどに設置して、インターネットなどのネットワークを通じて利用するサービス」のことをいいます。

パソコンやスマートフォンのアプリケーション、オンラインストレージなど様々なクラウドサービスが各社より提供されているのですが、最近ではコールセンターや企業等で使われている電話交換機(PBX)のクラウドサービスも提供されるようになりました。
しかし、クラウドサービスはメリットだけでなく、デメリットも存在します。

今回は、電話代行会社の観点から電話交換機(PBX)のクラウド化と物理環境を比較して、メリット・デメリットを考えてみます。

 

【導入スピードの比較】

クラウドサービス:○  物理環境:△

導入スピードは、導入申し込みを行ってから実際に利用できるまでの早さです。
クラウドサービスは、物理設置に比べて短期間で利用できることが大きな特徴となります。また、設備の導入が少ないためサービスをやめたい時には、すぐにやめることができますので、物理設置と比べてリスクが少ないことは大きなメリットといえます。

 

【パフォーマンスと安定性】

クラウドサービス:△  物理環境:○

電話応答時におけるパフォーマンスと安定性では、クラウドよりも物理環境に分があります。クラウドサービスの場合、サーバーとCPUを複数のユーザーで共有するため、ユーザーが複数同時に利用した場合、CPUに負荷がかかりパフォーマンスが落ちるという可能性が常にあります。また、ネットワークを利用したクラウドサービスは、ネットワークの遅延時間によっては、パフォーマンスと安定性に大きな影響を及ぼします。
物理環境の場合、不特定多数が利用することなく、環境に適したスペックでの導入となるため、あまりパフォーマンスが落ちるということがありません。

 

【イニシャルコストとランニングコスト】

クラウドサービス:△  物理環境:△

下図をご覧頂くと、小規模な体制を組む場合の初期費用では、クラウドサービスと物理環境を比べると、クラウドサービスの方がコストパフォーマンスがとても良いでしょう。しかし、規模が大きくなってくると、物理環境の方がコストパフォーマンスが良くなることが分かります。
クラウドサービスの場合、コールセンター席数など「従量制」によって、規模が大きくなるにつれコストも膨らみます。一方、物理環境の場合、初期導入に対するイニシャルコストでは大きなコストとなりますが、規模が大きくなるにつれコストパフォーマンスが良くなっていく傾向となります。

PBX導入コスト比較表

 

【まとめ】

PBXにおけるクラウドサービスと物理環境を比較した場合、以上のようなメリットとデメリットがあります。
導入するシステム要件やタイミング、将来的な環境の変化を想定した上で最適な製品やサービスを選ぶことが重要といえるでしょう。今後の参考になれば幸いです。